真面目な人ほど心身を壊す…「ムリをしなくて良いんですよ」

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「ムリをしなくて良いんだよ」と、自分にも人にも言いたい。みつわ です。
今回もよろしくどうぞ。

病院に勤めていると、心身を壊してしまった人たちによく出会います。

そういう人たちの話にじっくり耳を傾けていると、
生活というか、暮らし方というか、考え方というか、
そういったもので心身を壊してしまったんだなと痛感させられます。
(実は、病気には原因がはっきりしていないものがたくさんあるんですね)

それは頑張りすぎですって!
そんなに人に気をつかわなくても!
こんなに真面目な人がこの世にいたのか…

そう思うことが、よくよくあります。

そういう人たちって、
すごく良い人なんですよね。
それだけに痛々しい。

そして、
そういう良い人が、
病気で苦しんでいる内に、
トゲトゲしくなったり、ウツウツとなったりしていく。
それがまた痛々しい。

うつ病なんかが想像しやすいでしょうか。

人のためにまじめに頑張りすぎて、
ムリがきているのにやめられない。
でも、元気に見える。
実はそれはカラ元気で、
迷惑をかけないように、
心配をかけないようにって
人に見えないところでがんばっている。
で、どこかで張り詰めていたものが切れてしまって…

心が壊れると、
「うつ病」とか精神病の病名がつく。

身体が壊れると、
「自律神経失調症」とか、「めまい症」とか、
それっぽい病名がつく。

自律神経系の病気だったり、
自己免疫疾患だったり、
神経難病だったりが多いですね、こういう人は。

こういう病気は原因がはっきりしていないから、
症状がそれっぽかったらそういう病名がつく。

もちろん、
「これはこの病気だ!」って確定診断されることもありますよ。
ただ、病名がしっかりついたところで、
原因がはっきりしていないから、
治療法も大したものがなくて、
症状に効く薬(コレは治療薬ではない)がでるか、
今のところ病気に効くとされている薬がでる。

ここまで言ってしまえるのは、
これってホントに同じ病気? って医療者として思うことがよくあるのと、
身をもって体験もしてるからなんです。

ぼくは「良性発作性頭位めまい症」と診断されました。
頭の位置によってめまいの発作が出る病気のことです。
平衡感覚を感じる耳の奥にある内耳、
その中にある石のようなものが
本来の位置から外れて変な所にいってしまった病気のことです。

何気なくいつも通りにしていたら、
急に世界が回転して、立っていられなくなったんです。

バットをおデコにつけてぐるぐる回った後のあの感じです。
それがずっと続く。
だから、しゃがんで両手を床につけないといられない。
立ってられないし、座ってもいられない、
寝転んで少し頭を上げると世界が回る。

仕事どころじゃないし、
家の用事もできない。
TVも見れない、スマホも見れない。
ずっと寝ていることしかできない。

この頃、ぼくは、
奥さんと子供がでかけると声を出して泣きました。
「子供がまだ小さいのに… もう仕事できないかもしれない。」
「奥さんに働いてもらわないといけない… 育児も、ぼくの世話もぜんぶさせることになる…」
「足手まといになってしまう。」
「いっその事… … …」
みたいに絶望しました。

2週間くらい寝たきりの生活だったんですけど、
ずっと寝てると、わずかながら、ほんの少しずつ良くなる実感があったんで、
幸い、「どうにかして治さないと!」と思えるようになりました。

で、この時、ぼくはこの「良性発作性頭位めまい症」という病名が
病状と合ってないように思えて、しっくりこなかったんです。

寝るほどに良くなる実感があったり、
鍼治療をしてもらうと良くなったりしましたから。

どちらかというと内耳の中の石が原因っていう身体の構造的な病気というよりも、
自律神経的な病気という実感でした。

病名通りだったとしたら、
石の位置が戻らないと良くならないはずなんですよね。
石の位置が戻るように頭をあっち動かしてこっち動かしてっていう
治療法があるんですけど、それは必要なかった。
薬も飲みませんでした。対症療法の薬だったので。

ぼくの場合は、
たまたま医療の知識もあって、
自分の感覚に鋭敏な方だったので、
自分の場合は寝るのが一番だと確信に近いものをもてました。

寝たら良くなるって…
単にムリしすぎだったんですよね。

病気になって気づきました。

家では、
育児でバタバタしてる奥さんのストレスが、
少しでも和らぐように家事を出来るだけやる。
ゴミ出し、皿洗い、洗濯、風呂洗い。
休みの日は、できるだけ子供を外遊びに連れ出す。

職場では、
朝からずっと休憩なしで働く。
患者さんのためにとか、病院を良くするためにとか、後輩が働きやすくなるためにとか、上司に余計な仕事をさせないようにとか…
業務が終わっても、もっとこんな事もあんな事もしたいと残業をする。
その間に後輩からの相談があればつき合う。

遅く帰ると、
後ろめたさもあって、家事に精を出す。

そんな生活でした。

バリバリやっている人からしたら、
大した働き方ではないんでしょうが、
たぶん、どこかに自分を犠牲にしている感があって、
それがストレスになっていたんじゃないかと。

自分を犠牲にしてがんばっても長続きしないのにね。

っていうか、
自分が思うほどには、誰もそんな頑張りは求めてないんですよね。
自分が思うほどには、自分がやっている事はみんなに影響してない…残念ながら。
(単純にぼくの能力が低かった可能性も大いにありますけど、
 話の流れ上、そこは目をつぶって下さい m(_ _)m )

ぼくがいない間も普通に業務はまわっているし、
業務が改善していってなくても誰もなんとも思ってない。

復帰してからは、
ペースを落として仕事をしてても気づいてない人もいる…
上司でさえ気づいてない…
コレはかなりショッキングでしたね。

そして冷静にまわりをみてみると、
みんな自分のペースでゆったりと働いている。
仕事に関係ない話なんかもしながらしている。
廊下を歩くスピードもゆっくりですし。

言いたいのは、
自分が意気込んでいるのと同じようには、
みんなはやっていないし、他人に望んでもないという事です。

その後、
「ギラン・バレー症候群」という
原因がわかっていない自己免疫疾患を患っている人と話していたんですが、
すごいぼくと似ていました…
いや、ぼく以上の真面目さにびっくりでした。

熱が38度以上あっても仕事に行く。
行くだけでなくて、
周りにバレないように我慢しながら働く。
ウラで薬を飲んで身体をごまかしながら働く。
熱がない元気な時でも、
仕事から帰ったら玄関で倒れ込んでしばらく休んでから動き出す…
そんな働き方をしていたら、病気になった。

そんな人が
幸いにも病気がよくなってきて、
後遺症も軽くなってきて、
仕事に復帰しはじめたので、
体験談を交えてこんなことを伝えました。

自分にも言い聞かせるように…

「ムリしなくて良いんですよ。」

「案外、自分がいない間でも、普通に仕事はまわってたでしょ?」

「しないといけない仕事だけ、しっかりやったら良いんですよね。」
「 ”した方が良い” 仕事をしすぎたりしてません?
 そういうのって余裕がある時にしたら良いんですよね。」
「仕事は、がんばることが大事なんじゃないと思うようになりました。
 同じことをやるなら、余裕をもって楽してできた方が良いですもんね。」

「病気になったんで、仕事のペースを落とす言い訳がしやすくなったんですよね。
 自分にも対しても言い訳ができるというか。」

「身体を壊しても、会社はなにもしてくれないでしょ?」
「家族にとっては代わりがいないんですよ。」
(ありきたりのくさいセリフでスイマセン)

「ムリしなくて良いんですよ。」

P.S.
この記事を書いている時に、
なんとなしに本を検索してみたら、
同じような事を言っていそうな本がありました。

今回もありがとうございました。
次回もよろしくどうぞ。

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