朝起きると腰が痛い…なんで?
どうしたらこの腰痛は良くなるんだろう?
そんなあなたに、同じ経験のある身体の専門家としてご説明します。
朝起きると腰が痛むたったひとつの理由
朝起きて腰が痛い理由は、ズバリ睡眠中に寝返りをうってないからです。
普通、人は睡眠中に数十回の寝返りをうちます。
寝苦しかろうが、快眠していようが寝返りをうちます。
その寝返りがなんらかの理由でできないと、寝てる間に腰がこわばってしまうんです。
そして、腰がこわばってると、朝起きて腰をうごかすときに軋んで痛むというワケです。
朝起きて痛む腰を治す方法はたったコレだけ
朝起きて腰が痛い理由が、睡眠中に寝返りをうっていない事なら、それを治す方法は…
そう、睡眠中に寝返りがうてるようにする事、たったそれだけです。
では、睡眠痛に寝返りをうてるようにするにはどうしたら良いでしょうか?
寝返りをうつように心がける…
それは間違いです。
睡眠中には心がけるワケにはいきません。
寝返りは無意識に自然にうつものです。
だから寝返りを邪魔しているものが何かあるはずだと考えてみましょう。
それは身体自体にあるかもしれませんし、睡眠環境にあるかもしれません。
では、具体的に考えていきましょう。
寝返りしやすい身体を手に入れる
寝返りといってもいくつかのバリエーションがあります。
頭から腰までひねって寝返りしたり、少し高くした頭や腕や脚をヨコに倒す力をつかって寝返りしたり、脚で床をけって寝返りしたり。
そんなことを踏まえて、寝返りできない原因として考えられるのは…
- 腰がこわばってひねりにくい。
- 首肩がおそろしくコッていて首が回らない。
- 肋骨(胸まわりの骨)がたわまずヨコを向くのに抵抗になっている。
- 頭を高くするための筋力が足りない。
…そんな可能性があります。
これらを全部いっぺんに解消するとするなら、つぎの体操をオススメします。
仰向けで両膝を抱え左右交互にゆらゆらする体操です。
つぎの手順でしてみて下さい。
- 仰向けになる。
- 両脚を曲げて胸にくっつけるようにして抱える。
- 頭を少し上げる。
- その姿勢で左右交互にゆらゆら揺れる。
かなりキツイんで、最初から完璧にしようとしないで下さいね。
例えば、2のところは両膝を立てておいて膝に手をあてる程度にするとか、3のところは頭を上げるのを慣れるまではやめておくとか。
寝る前や朝起きた時に10回程度、気持ちよくできる範囲からはじめて習慣にしてみて下さい。
気持ちよくできる範囲ですよ。
少しずつでも、毎日じゃなくても、頻繁にする事が大切ですから。
慣れるにつれて、さっき伝えた方法に近づけてみてもらえたら良いと思います。
それでも大変そうに思うんでしたら、単純に、寝返りを左右交互にするだけでも十分です。
寝返りしやすい睡眠環境を整える
つぎは、睡眠環境の方をみていきましょう。
寝返りするのを邪魔する環境というのは…
- パジャマを着込んで身動きがとりにくい。
- 掛け布団が重たくて身体にまとわりつく。
- 敷布団がやわらか過ぎて身体が沈み込んでる。
- 敷布団が狭くて動く余裕がない。
- 枕がやわらか過ぎて頭が固定されてる。
- 妻や子供がヨコにいて起こしたくない。
思い当たるものはありますか?
パジャマがかさ張るのは寒いからでしょうから、暖房をつけてみたり、温かい素材のパジャマを探したり、シルクの靴下を履いてみたり、寝る前に足湯をしてみたりするのはどうでしょうか?
掛ふとんが重たいのも同じで寒いからでしょうか?
単純に重い掛ふとんしか家になかったんだとしたら、羽毛ふとんにしてみては?
重い方が落ち着くという人もいますね…コレはなんともしょうが無いので、重い掛ふとんをモノともしないパワーを身につけて下さい(笑)。
敷き布団が柔らかすぎるなら、せんべい布団と言われる硬い敷布団でもいいかもしれませんが、不快感で眠りが浅くなってしまうかもしれません。
個人的には高反発マットレスがおすすめです。
適度に柔らかくて、弾力で寝返りをサポートしてくれます。
ただ、自分に合うマットレスに出会うのが大変かもしれません。
枕選びもなかなか難しい所です。
高さ、硬さ・柔らかさ、形というか起伏の具合など。
ただ、枕よりも先に敷き布団を選ぶのが優先なのは、間違いないと思います。
枕は敷き布団の上にのっているんで、敷き布団の硬さによって枕の高さが変わってしまいますからね。
そして最後に、奥さんと子供がヨコにいて起こしたくない…
素晴らしいです。
その腰の痛みは男の勲章だと誇っても良いかもしれません。
痛みとともに幸せを噛みしめて下さい(笑)。
なので、個人的には、朝起きて体操をすることで、腰痛をカバーする事をオススメします。
まとめ
朝起きて腰が痛い理由は、睡眠中に寝返りできていない事でした。
当然、それを治す方法は、睡眠中に寝返りできるようにする事なので、その具体的な方法を、「寝返りしやすい身体を手に入れる」、「寝返りしやすい睡眠環境を整える」という視点でご紹介しました。
掘り下げていくとキリがなかったので、今回はこの辺までにしておきます。
もっと詳しくアドバイスが欲しいという声があれば、是非おしえて下さい。
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