青森の美しい山を代々引き継いでいきたい 【木村じゅんじ 青森市】

参政党の仲間たち(立候補者)
参政党の仲間たち(立候補者)

尚、このコンテンツは、木村じゅんじ 氏の動画内で訴えた言葉を整理したものです。

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「地元じゃない地方選挙でも何かできることはないか?」という想いから、当コンテンツをつくっています。

ただし、文章だけで実際の演説は表現しきれるものではありませんし、文章に整理したために氏の真意とすこし違っているかもしれません。

また、非公式のためご本人の確認は得ていません。

尚、関係者の方からご意見があった場合には、速やかに修正・削除も含めて対応しますので、ご連絡いただければ幸いです。

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青森の美しい山を代々引き継いでいきたい

「青森の山は本当に美しい。次世代にこの山を代々引き継いでいきたい」

この想いで政治活動をはじめた。

林野庁で6年、青森県庁の林業職員として2年5ヶ月勤務して、林業の専門職としてやってきた。
6年間住んでいるうちに青森が大好きになって、「青森県の森林のためにもっと直接貢献したい」「地域に貢献したい」という想いが強くなって県庁へ転職した。

でも、公務員というのは結局は議会で決まったことをそのままなぞっていくことしかできない。
自分が「おかしい」と思ったからといって「ダメ」とは言えない。

それなら議会でしっかり民意を示していくしかない。
「それは明らかにおかしいだろ!」という市民のみなさんがいると示していくしかない。

私には4歳と1歳の子供がいて、「この子供たちの20年後30年後、或いは孫の世代50年後100年後の青森はどうなっているんだろう?」と、公務員をつづけていく中でそういう想いが強くなっていった。

「誰かに任せるのではなくて、自分でやってみよう」

「公務員の枠を超えて、青森を良くするために活動したい」

そういう想いで政治活動をはじめた。

森が荒れてしまう!

林野庁で勤務していた頃から、民有林の問題に取り組みたいという気持ちがあった。

日本の森林の1/3が国が所有する国有林、残りの2/3が国以外が所有する民有林。

民有林の所有者と話をすると、「自分の代で山を売って、木はもう植えない」という人が非常に多い。
お金がないからとかじゃなくて子供がいないから。
子供が東京に行って林業に興味がないから。
植えても後を継いで山を管理してくれる人がいないから。

環境のためにも植えた方が良い、植えた方が経営としても儲かる、でも植えない。

「木を切っても植えない」という問題は、林業のことだけに取り組んでも解決できない。
林業が儲かることを伝えたり、もっと売れるように木材の需要をつくったりするだけでは難しい。

これは人口減少や若い人が都会に行ってしまうという地域全体の問題。

美しい山村がなくなってしまう!

岩渡集落という川や森林、田畑が織りなす山村の景観が美しく、夏にはホタルも飛び交うところがある。

住民票をおいている方は数件のみで、市内から通って家や畑を管理している方がほとんど。
そして高齢化していて、次の世代がいないとこの美しい山村はなくなってしまう。

田畑が荒れれば食料の生産や国土保全の役割、野生動物が街に下りてこないようにする緩衝機能がすべて失われてしまう。
こういう集落は岩渡集落だけではない。

次世代へ農山村集落をつないで、国土を守り文化を守るためにできることは何か?

岩渡集落について言えば、実は交通アクセスが非常に良い。それでいて美しい景観がある。
だから、交流人口を増やす取り組みができないか?

山村の暮らしに関わってみたいという方はたくさんいて、そういう方と集落をつなげていきたい。
例えば、田畑の体験活動、子供たちの学びの場をつくる。

そうやって次世代へ集落をつないでいく。そして国土を守り、文化を守っていく。

山村の重要産業『林業』衰退の本当の理由

山村集落の問題には林業も深く関わっている。

山村にとって林業は非常に重要な産業で、木を伐採し、木を植え、草を刈ったりする作業で収入が得られ、木を売ることでまとまった臨時収入が得られる。
こうした林業が、山村に住み続けられる大きな理由のひとつになっていた。

林業が衰退しているという認識は一般的だけれど、その理由が「安い外国産の木材が輸入されるようになったからだ」というのは実は間違い。

木材の輸入は1964年に自由化された。
空襲で焼け野原になった戦後に木材需要が高まって、日本の木をたくさん使ってなくなってしまった。
木を植えはしていたけれども、育つのに時間がかかるのですぐには木材が供給できない。
そこで「木材を輸入してくれ」という声が高まり輸入が自由化された。

しかし、これで林業が衰退した訳ではなかった。

林業の産業としての規模を表す指標『林業産出額』がピークを迎えたのは1980年で、バブル期までは1億円前後で推移して大きくは下がっていなかった。
林業に従事している人数も1980年には15万人近くいて、減少したのはバブル期以降。
山村の臨時収入としての指標である山の木の価格『立木価格』も1980年にピークを迎えてバブル期以降で顕著に下がっている。

つまり、バブル期以降に林業が衰退していて、そのときに何が起こったかというと、1つ目は住宅の様式が変わって洋風になり和室がなくなってしまった。
要するに節のない綺麗な ”見せる柱” が減って、高価な木材が売れなくなった。

2つ目は、1995年以降、『無垢の木』ではなく『集成材』をつかうようになった。
『無垢の木』なら100の丸太から50とれたのが、『集成材』になると20しかとれない。
でも、住宅価格は変わらないので、木材が少ししかとれない形になった丸太の価格は下がってしまった。
こうして、『立木価格』は1995年に比べて25~30%程度になってしまった。

こうして丸太があまりに安くなり、売れないということにもなって、山村の伝統的な資産運用が成り立たなくなってしまった。

サラリーマンをして給料をもらった方が良いんじゃないかとなって街へ引っ越していってしまった。

「山をもっていても仕方ない。固定資産税だってかかる」

林業を盛んにして山村を未来へつないでいく方法

では、もう一度、林業を盛んにして農山村集落を未来へつないでいくために何ができるのか?

まずは『立木価格』を高くしていかないといけない。
『立木価格』が高くなれば、木を売った時に手元にのこるお金が大きくなり、林業を経営して山林を管理しようというモチベーションが上がる。

『立木価格』を高くするには、山から住まいまでを顔の見える関係としてひとつの輪としてつないでいく。

森林を所有している人、伐採をする人、製材業の人、流通の人、建築士さん、工務店の大工さん、家に住む人、ここまでをひとつの輪にして、みんなが良くなる仕組みをみんなでつくっていく。
これは中間の流通業者さんを省くという話ではない。在庫のリスクを引き受けて安定した供給を可能にして下さる問屋さんの役割は重要。

例えば、日本の住宅につかわれている木材は、木が反ったり曲がったり割れたりしないように人工乾燥しているが、それをやめる。

古い家だと柱に縦にまっすぐ割れが入っていたりするけれど、これは強度に問題があるということはなく住まいとしては機能している。
だから、家に住む人が「割れが入っていても良い。趣として楽しみます」と言ってくれれば、大工さんも建築士さんもその前提で設計をして建てられる。

製材する人は人工乾燥がいらなくなってコストが下がる。
そうすると伐採する人や森林を所有している人にたくさんお金が渡る。

こういう風に、みんなが合意して、みんなが儲かるようにしていく。

青森県内の新規の住宅着工は年間4000件程度はあって、住宅というのは1件が非常に高価なので、経済の波及効果も大きい。

地域の山が元気になる仕組みをつくることによって、青森の農山村も良くなるし、青森の木の魅力を生かした住まいができるということで街の魅力アップにもつながる。

建築以外の色々な分野でもこうした仕組みをつくっていければ、青森を元気にしていくことにつながる。

木が生み出すエネルギーで地域循環経済を

オーストリアのアルプス山中の雪深いラグガルという人口800人ほどの小さな村がある。

だんだん人口が減っていたので、村の芯になるような取り組みができないかといった時に、暖房に灯油を買うといった村の外に出ていくお金をなるべく減らして、本当の意味で循環する暮らしをしようと取り組んだ。
経済的にも自然環境的にも循環するように。

村の木で建てられた木造のおしゃれな村役場のその地下には、小規模な薪を細かくチップにしたものを燃やすボイラーが設置され、各家庭に配管でつながっている。
だから、家庭では灯油ストーブとかをつかうのではなく、村役場からくる配管を伝ってくる熱で暖房している。

木を切るのも村の人、切った木からチップをつくるのも村の人、ボイラーを管理するのも村の人、切った後に木を植えるのも村の人。

こうして村の外に出ていっていたお金が村の中を循環するようになり、色々な経済効果が生まれた。

さらに、もともとのアルプスの山の中で景色も非常に良い自然環境に恵まれた村に、「本当の意味の循環型社会をつくる」という確固とした理念が加わって、人々を惹きつけるようになった。

有名なアーティスト、人脈のある人、特殊な技能をもつ人が続々と移り住んでくるようになり、それをみた人たちが「ラグガルに住みたい」とまた集まってくるようになった。
2011年に811人だった人口が2021年には877人に10%近くも増えた。

青森でもこのようなエネルギーを小規模分散型で地産地消する仕組みづくりができないか?

それによって地域の経済を地域の中で循環させられないか?

そして自然環境の面でも本当の循環型社会をつくれないか?

木をつかったエネルギー安全保障

オーストリアは都市でも木材の利用を進めていて、首都ウィーンの集合住宅では木質のボイラーの設置が義務づけられている。

普段は灯油や電気で暖房するけれど、ウィーンの冬は非常に寒いから、もし何かあって電気・ガス・灯油が供給されなくなっても死んでしまうことがないように、いざという時には木を燃やして暖が取れるようにしてある。

さらにアパートの床下には丸太が敷き詰められていて、燃やす木がない、切ってくることもできない、そんな本当にいざという時には床を剥がして丸太をボイラーで燃やせるという備えまでしてある。

なぜここまでしているのか?

天然ガスを普段輸入しているロシアは民族も文化も違うから、本当の意味では信用できない。
仲が悪くなって戦争になったら、天然ガスが来なくなるかもしれない。
だから、そんなときでも寒い冬を越せるように、エネルギーの安全保障に取り組んでいるというわけ。

では、日本はエネルギーの安全保障はどこまで考えられているでしょうか?

大きな発電所でたくさんの電気をつくって使う、このやり方でエネルギーが安定供給できるのでしょうか?

戦争、災害、何かが起きたときにエネルギーを絶え間なく供給するためには、小規模分散、地域でできるエネルギー供給にも同時に取り組んでいく必要があるのではないでしょうか?

こうした取り組みを市民のみなさんとやっていきたい。

八甲田山の風力発電計画に反対!

八甲田山周辺の風力発電計画は、八甲田山に立つ風車、アスパムの3倍の高さで150mを超えるものを200基も八甲田山に建てる。

自然環境への影響がない訳がない。

じつは風のエネルギーというのは、樹木の光合成や呼吸、鳥が飛ぶのにも必要なもので、風のエネルギーを発電につかってしまうと、景観だけでなくそういう自然環境への影響が必ずある。

でもこれで電気がたくさんつくれそうですよね?

じゃあ私たちの電気代が安くなるのでしょうか?
電気が自給できて素晴らしいという風になるのでしょうか?

実は、なりません。

ここでつくられた電気は東京へ行ってしまって青森では使われない。
電気代が安くなるかというと返って高くなってしまう。

『再生エネ賦課金(再生エネルギー発電促進賦課金)』というのがあって、再生エネルギーの普及をはかっていくために高い金額で買い取り、そのお金をみんなで負担しあうというもの。
つまり、再生エネルギーを普及させればさせるほど、再生エネ賦課金がかかって電気代が上がってしまう。

こんなもののために青森市のシンボルである八甲田山の自然を破壊して良いんでしょうか?

雲の向こうに美しくそびえる八甲田の山並みが失われてしまう。青森市の宝が失われてしまう。
白い扇風機のような風車がず~と並んでいる、そんな故郷の風景になってしまう。
八甲田山に訪れるたくさんの観光客のみなさんだって来なくなってしまう。

景色だけではなくて、八甲田の森林は大事な水源でもあって、降った雨や雪が川となって私たちの飲水となる。
また、麓の田畑を潤す。
そして、最後は陸奥湾にそそぎ、八甲田から流れでた豊かな栄養をもとに、ホヤ、ナマコ、ホタテ、ソイ、トゲクリガニといった陸奥湾独自の海の幸が育まれている。

八甲田と陸奥湾、山と海との自然の循環、これは私たち青森市民の暮らしの土台。

自然環境、景観、観光業、農業、漁業、飲水、私たち青森市民の暮らしへの影響は必ずある。

こういうものに対して意見を表明しない訳にはいかない!

コミュニティをつくるという政治の役割

政治活動として個別訪問やミニ集会をしていると、地域の課題を教えていただけることがある。
ミニ集会は週2回開催していて、自由参加で毎回違う方がいらっしゃるので、テーマも事前に決めずに参加された方に合わせて話し合っている。

例えば、町会活動を盛んにして欲しいという声をいただいた。

昔は地域に住んでいる人が一様で、お父さんが働いていて、お母さんが専業主婦、子供が2人3人いるという家庭がほとんどだったから、子供会などの町会活動が盛んに行われていた。
けれども最近は、働いている方、共働きの方、お年寄りの方など町会活動に参加する人が減り、若い人には関心も薄まってしまっている。

政治の役割として、コミュニティをつくるのは非常に大きい役割。

ひきこもり支援の方の話をうかがうと、ひきこもりの状態になっている方は、今、全国に100万人以上いて、10年15年と長期にわたってひきこもり状態になってしまっている人も多い。
その家族は引け目を感じて誰にも相談できず社会から孤立してしまっている。

学校や会社には馴染めなくても「この街のどこかには居場所がある」、そういう状態をつくって、青森市で暮らしている方々がひとりひとり暮らしやすく社会に携わって社会の一員として生きていけるようにすることも大切。

従来の町内会のようなコミュニティに加えて、ひきこもりの方を支援するコミュニティのような『目的をもったコミュニティ』を行政が支援する取り組みが必要になってくるのではないか?

リンゴで活気ある豊かな青森市に

先日は、浪岡のリンゴ農家の方の話をうかがった。

今、浪岡のリンゴは、板柳や弘前で販売している。
青森の市街地にはリンゴを扱う市場がないのが理由だけれど、マルシェのようなイベントで販売するとすぐに売り切れる。

浪岡はリンゴやお米など第一次産業がとても盛んで、合併前の青森市は港町として消費地としての性格が強い。
この2つの特徴をもった地域が同じ市のなかにある、これは青森市の強みにできる。

さらに最近は、浪岡駅の近くに新興住宅街ができて、若い方もたくさん住んでいる。

この浪岡の地の利、交通の便の良さを生かしてさらに盛り上げられないか?

例えば、地場産業の生産拠点や物流の拠点をつくり、浪岡でつくられた生産物を青森の市街地で買って食べる。

地産地消の地域の経済圏を小さくても良いからつくれないか?

2つの地域が両輪となって地域の経済をまわしていく。

そして、青森市を活気ある豊かな街にしていく。

商店街活性化・バス路線整備で活気ある豊かな青森市に

青森駅周辺、新町、古川、本町、この辺りのエリアの活性化にぜひ取り組んでいきたい。

なぜ青森駅周辺、商店街の活性化が必要なのか?

それは地域の経済循環をつくっていくため。

例えば、郊外のショッピングセンターで1万円の買い物をして、その1万円の売上のうち、仕入れのお金を引いて5000円が利益だったとする。
大きな企業グループの中のひとつの店舗なので、その5000円は青森市内で使われるとは限らず、別の地域で新しいお店をつくるのに使われるかもしれないし、本社の東京で働く人の給料になるかもしれない。

これに対して、地元の商店街で1万円の買い物をして5000円が利益だったとすると、その5000円はお店の人が自由につかえるお金。
それでお店の新しい設備を揃えても、自分で買い物に使っても、青森市内で循環していく。

だから、地域の経済循環をつくっていくためには、地元の小売業、商店街を元気にする必要がある。

青森駅周辺、新町通り、夜店通り、ニコニコ通り、中央古川通り、昭和通り、本町…
商店街が軒を連ねているこのエリアをしっかり元気にする必要がある。

そのための施策のひとつが朝市の開催。

ワ・ラッセからアスパム裏、中央埠頭にかけて、青森駅周辺の商店さんを中心に出店をだして頂いて、そこにアスパムや中央埠頭の雪捨て場になっているところを無料駐車場として開放して、どんどん人に来てもらう。
普段、中心街には来ないという方に来ていただいて、お店を知ってもらい中心街に新たな人出をつくっていく。

それから、定期的なイベントの開催も考えているけれど、普段から来てもらうためにはバス路線の整備も必要。

青森駅を中心に放射状にバス路線が伸びているけれど、住宅街を通っているわけではないので、家からはバス停が遠いという方がたくさんいる。
青森市内には65歳以上の方が8.5万人いて、なかには免許を返納して買い物の足がないという方もいる。

そういう方々のために住宅街を細かくまわるような循環型のバス路線を整備して、住宅街で人を載せて青森駅周辺の商店街を通り、また住宅街へ戻っていく、そういうバス路線をつくって人の流れを呼び込んでいく。

このような施策で、地域の商店街を元気にして、地域で循環する経済をつくっていきたい。

そして、青森市を活気ある豊かな街にしていきたい。

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コメント

  1. 酒井健治 より:

    参政党青森支部の酒井と申します。木村じゅんじを扱ってくださりありがとうございます。文字起こしは手間がかかりますよね。読むことで演説の内容を更に深く落とし込むことができました。
    ブログをシェアさせて頂きます。 

    • みつわ より:

      ありがとうございます。
      参政党の文字起こしは自分の勉強にもなるので、趣味のようになっています。
      候補者のことを拡散しやすいようにとやっていますので、シェアして皆さんに活用して頂けるというのはうれしい限りです。

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